第137回日本薬理学会近畿部会

ごあいさつ

第137回日本薬理学会近畿部会
部会長 見尾光庸
就実大学薬学部
薬効解析学分野教授


 第137回日本薬理学会近畿部会にご参加いただき、ありがとうございます。
 本部会は、令和2年(2020年)6月20日(金)に、岡山市北区の岡山ロイヤルホテルを会場として開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染の拡大を受け、いわゆる「3密」を避ける必要もあって、通常の対面開催を断念せざるを得ませんでした。多方面の先生方には、大変にご迷惑をかけましたことをお詫び申し上げますとともに、力強いご支援のお言葉や温かい励ましを頂戴したことに対し、深く感謝申し上げます。
 学会というのは、新たな知見・発見を同じ分野の研究者の前で披露し、意見を交わし、また、会員が一堂に会して議論し、研究の夢を語る場でもあると思います。さらに、若手研究者の成長を促す場としても、緊張感を持って討論する時間が極めて重要であると考えております。やむを得ない事態とは言え、オンライン開催という決定を行ったことにより、そのような貴重な機会を損ないましたことは大変に残念に思っております。せめて、オンラインでのやり取りを通じて、意見を交わし、議論を行っていただければと考えております。
 今回の開催にあたり、新型コロナウイルス感染の拡大による活動自粛などで研究遂行にも支障が出る中、演題を応募してくださった先生方には深く感謝申し上げます。一般演題は、学生優秀発表賞対象演題29題を含む45題となり、すべてバーチャルポスター発表という形式とさせていただきました。バーチャルポスター発表では、「いいね!」ボタンのほか、コメント欄を利用した質疑応答を可能としておりますので、活発なご討論をお願いいたします。
 感染拡大の中では深刻な医療崩壊のリスクがある中、在宅医療の重要性がこれまで以上に重要になると考えられました。そこで、特別講演には、在宅医療を推進しておられる狭間研至先生(ファルメディコ株式会社社長、医療法人嘉健会思温病院理事長、一般社団法人日本在宅薬学会理事長)に、「在宅医療における薬理学の役割」という演題でご講演をお願いいたしました。特別講演は、Zoom Webinarによりライブ配信を行った後に、オンデマンド配信を行います。
 開催予定であった岡山の地に今回はお集まりいただくことがかないませんが、コロナ禍が一段落いたしましたら、ご観光やお食事に訪れていただきたく存じます。
 末筆ではございますが、薬理学の研究が一歩でも前進するとともに、今後の本会のさらなる発展を祈念いたしております。


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